バネ不使用の"磁気浮上式"
バネの代わりに永久磁石を使用した"磁気浮上式"のスイッチです。クリックの少ない滑らかな押し心地が特徴的です。
ホール素子を使った"無接点スイッチ"
金属同士の接触ではなく、磁気センサの"ホール素子"によりボタンの押下を認識するため、物理的な摩耗が比較的少ないです。
可変アクチュエーションポイント
リニア出力のホール素子を使用することにより、スイッチのON/OFF状態だけではなく押下具合まで認識することができます。
バネの代わりに永久磁石を使用した"磁気浮上式"のスイッチです。クリックの少ない滑らかな押し心地が特徴的です。
金属同士の接触ではなく、磁気センサの"ホール素子"によりボタンの押下を認識するため、物理的な摩耗が比較的少ないです。
リニア出力のホール素子を使用することにより、スイッチのON/OFF状態だけではなく押下具合まで認識することができます。
基本的な寸法はCherryMXスイッチと互換性があります。ピン配置はCherryMXと異なる3ピンになっていますが、 本スイッチ向けに作成した基板をCherryMXで使用することは可能です(後方互換があります)。
GitHubにてスイッチとこのスイッチを使用したサンプルキーボードの設計図を 無料公開しています。組み立て手順はリポジトリ内のREADME.mdをご覧下さい。
複数のメディアで本スイッチを記事に取り上げていただきました(ありがとうございます)。
本スイッチを展示予定または過去に展示したイベント一覧です。
開発のきっかけは、ガジェット愛好家の友人(みつゑ)との雑談の中で出たアイデアでした。 当時DELLが磁気浮上式スイッチを採用したラップトップをリリースしていたことから、この接点をホール素子にできれば無接点スイッチも自作できるのではないか というアイデアが盛り上がりました。そこで市販のホール素子とマグネットを使い、早速プロトタイプ(図1)を作成しました。
当初のプロトタイプでは、バネ代わりの磁石と押下センシングようの磁石がそれぞれ別物になっており、とても実用レベルのサイズに収まるものではありませんでした。 これはバネ代わりの磁石付近にホール素子を配置すると、磁力が強すぎて変化の少ない押下状況を認識できなかったためです。 当時すでに製品化されていた磁気浮上式スイッチも接点は一般的なスイッチと同様のものをしようしていたり、無接点スイッチは静電容量式や赤外線測距センサ式が一般的で、 磁気浮上式でなおかつホール素子を用いた無接点の小型のスイッチは(恐らく)ありませんでした。
そこでバネ代わりの磁石の間にホール素子を配置し、磁力の打ち消し具合をセンシングすれば、たとえ大きな磁力をもった磁石を使用していても小型のホール素子でセンシングできるのではないかと 考え、次のプロトタイプ(図2)を作成しました。
手法自体はうまく動きましたが、このプロトタイプは W18 x D18 x H15mmと市販のキーボード向けスイッチよりも一回り大きく、当時持っていた機械ではこれ以上の小型化は不可能でした。 そこで、ここまで使用していた3Dプリンタ(熱溶解積層タイプ)よりも更に高精細な造形が可能な光造形(LCD)タイプの3Dプリンタを購入し、さらなる小型化を試みました。
そして完成したのがMaglev Swith MXです。Cherry MXスイッチと同じ寸法・キーストロークで、ピン配置にも後方互換性をもたせました。
その後アクチュエーションポイントをボリュームで変更できるMaglev Switch MXようのサンプルテンキーと併せてGitHub上で公開しました。